移動実験車

移動実験車
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いも(トイプー)
いも(トイプー)

研究室は今日も暇も。

研究員(ダックス)
研究員(ダックス)

そういうアンタも(トリミングの)予約ないのね。

いも(トイプー)
いも(トイプー)

たまたまも。

うさぎ(助手)
うさぎ(助手)

いもさん、いらっしゃい!(姉妹揃って暇なんだな・・・)

いも(トイプー)
いも(トイプー)

おねぃちゃん、お客さまから中古のトラックをプレゼントされたも。

ならいっそ自動車で移動販売でも始めるも?

うさぎ(助手)
うさぎ(助手)

!!・・・(唐突だし色々とツッコミどころがあるような。しかも「ならいっそ」ってBmなニュアンスだし)

研究員(ダックス)
研究員(ダックス)

あら、それはいいアイデアね。やってみようかしら。

費用のことや細かいところはお願いね。うさちゃん!

うさぎ(助手)
うさぎ(助手)

らじゃ。(って丸投げかい!姉妹揃って軽い・・・色々と。)

ということで移動実験車を作ることになりました。

1.販売するメニューにより営業許可条件(Ⅰ〜Ⅲ型)を満たす必要がある

自動車営業は「車内で飲食物を調理し、不特定多数に提供する業態」とあります。

取り扱う商品の類により3つの型に分類されます。詳しくは別途添付の表をご覧ください。

販売予定の商品が、表の取扱い食品例のどの項目に当たるかで該当する型が決まります。

※上表はいずれも大阪市西部生活衛生監視事務所で配布のパンフレットを撮影したものです。

管轄となる保健所(生活衛生監視事務所)に電話もしくは訪問相談する

魚介類やアイスクリームなど例にある具体的な項目以外でどの項目に該当するか判断つかない場合は、保健所に確認した方がより確実です。

ある程度事前に下調べするなら営業する予定の地域を管轄する各自治体のホームページを検索することをおすすめします。

大阪市ホームページ 自動車による食品営業についてhttps://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000538403.html

2.ベースとなる車を選定(軽・普通・トラック・牽引など)しておく

キッチンカー内の設備を充実させたり快適性を求めると結果的にはかなりのスペースが必要になります。

大体の予算、各サイズの自動車の取得費用と改造費用などをざっくりと計算した上で決めるか、販売するメニューに必要な条件や設備などから決めるか、それぞれの事情に合わせて考えましょう。

3.製作業者さんを探す(初めての人は委託するのがおすすめ)

自動車のことや厨房設備やDIYに得意な人が自分もしくは周りに頼めそうな人がいるなら自作も面白いかも。

4.業者さんに相談・見積り(依頼予定の業者さんが複数あるなら相見積もりも)をお願いする

研究員は、製作してもうらうなら以前からブログなどで知っていた業者さん一択でした。

ボックキッチンカー https://www.bocckitchencar.com/

5.製作内容・見積りを元に製作を依頼する業者さんを選択する

業者さんでもそれぞれ特徴があり得意分野も違ったりするようなので、もし複数の業者さんに見積りや相談している場合は最終的に納得できる業者さんにお願いするのがいいと思います。

6.業者さん製作のキッチンカーの図面を持って保健所へ確認する

販売するメニューや作業工程がしっかり決まっているなら図面いただいた段階で早めに最初の相談に行く方が後々断然おすすめです。結果許可が下りないとなった時に製作前か途中であれば必要な工事の追加や修正が容易でその分費用も抑えられると思います。

実際の流れ(2024年4月中旬頃〜2024年11月末頃まで)

打ち合わせ(2024年4月中旬) 販売メニューは紅茶とフード

移動実験車で販売するメニューは紅茶、メインとなるのはロイヤルミルクティー。

販売予定のフードは

  • トースト(バター・ジャム・チーズ・シナモン)
  • フレンチトースト
  • ホットドッグ
  • 焼菓子(スコーン、タルト、カヌレ、ドーナツなど)
  • アイスクリーム

などを想定(後々追加したものもあります)

中古車探し(〜5月末) 営業はⅢ型、ベース車は普通トラック1tタイプ

販売メニューが多岐にわたるため必然的にⅢ型営業の取得を目指し、同時にベースとなる車は作業スペースも考慮して普通車1tトラックでロングタイプを選択。ただ自動車の調達がタイミングの問題で新車の在庫がなく、中古車を探すことに。選定候補となる基本的な項目を教わりつつ暫く探し続ける。

予算と年式や走行距離を重点に探した結果、いくつかの候補の中から静岡県の中古車販売業者さんの在庫に決定し契約までは比較的順調に。合わせて製作図面を提案いただく。

静岡から製作工場までの陸送までの諸条件を整えるのに少し時間がかかり最終的に届いたのが7月の初め頃。※自宅近くの条件に合う駐車場(及び車庫証明)が見つからず、製作業者さんに車庫証明を取ってもらうことに。

中古車契約〜納車、製作(〜7月初め〜9月中頃まで)

  • 関連工場でキッチンの外装を製作し取り付ける(ラッピング、塗装は予算都合上なし)
  • 製作工場で内装・設備など各種工事
  • 細かな部分の確認と追加の工事

業者さんとの打ち合わせでベース車の購入費用と改造費用でおおまかな総額がわかり、ラッピングや塗装よりも設備を充実させたいとの思いを伝えさせていただき図面を元に製作が始まりました。

完成までに主となる駐車場が見つかるか怪しくもあり11月頃の引き取りを想定していましたが、7月末には既に外装は出来上がり。(数台の製作を掛け持ちされているのに仕事早い!!)内装はお盆明けからお願いして1ヶ月ほどでほぼ完成。後日訪問時に現状確認と追加の工事をお願いしました。

駐車場の契約

9月末の打ち合わせの頃にようやく駐車場が見つかり、10月中旬に契約を交わすところまできました。

車庫証明の申請手続きと並行して保健所に営業許可の取得申請前の確認で給湯設備の設置が必要になることが判明。研究員が事前の確認を怠りました。そのため急遽ガス給湯器の設置工事をお願いすることに。

移動販売をするための場所探しのためにネットで調べた結果、大阪メトロが運営するマッチングアプリ「Metruck」が見つかり、こちらに登録する予定です。

Osaka Metro Metruck https://metruckofficial.osakametro.co.jp/

車庫証明取得〜移動実験車引き取り

不動産業者さんの仲介のもと駐車場の契約手続きの中で車庫証明の取得に際しては紹介された駐車場協会さんに車庫証明の申請を代行していただくことに。手続き代行の費用が別途発生しますが、1週間程度で申請手続きが完了。今回駐車場に隣接する道路が時間通行制限の規制があるため警察署に別途道路通行許可証の発行手続きも行いました。実は研究室(店舗)のある道路も時間規制があったのでこちらの通行許可証も併せて申請。通行許可証は3年間の有効期限があります。

車庫証明を取得し11月の初めに給湯設備とナンバーの付いた移動実験車を引き取りに。

自動車の運転(しかもMT車の)は久しく経験していなかったので、自宅まではおっかなびっくり運転することに。後方と左折する際の視界が大きく制限されているので十分な注意が必要です。使用する器具や設備を積載していることもあり、より慎重に安全運転を心がけたいですね。

LPガス質量販売緊急時対応講習

ガス給湯器を設置したことで業者さんから下のリーフレットをいただきました。

要するに、キャンピングカー(キッチンカーも該当)でLPガス機器を使用する際に「保安機関が30分以内に到着して所要の措置を行うこと」が困難な場合に備え使用者(一般消費者)は緊急時の対応をすることができるようにするための講習を受講してくださいというものです。講習を受けなくても使用者に罰則の適用はなさそうですが、LPガスの質量販売をしてもらえない可能性が高いので受講することをお勧めいたします。何より自分とお客様の安全を守りましょう。

ルールの内容としては「保安機関が30分以内に到着して所要の措置を行うこと」ができる場合は従来通りの運用ができるようですが。

ともかく、講習を行っている業者さんをネットで検索してオンライン受講することに。経済産業省の該当ページにある実施者一覧にも名前がありました。

質量販売緊急時対応講習 (METI/経済産業省)

テキスト代含め7000円程度かかりますが、無事修了。これがあれば何かあっても大丈夫。いや何かあったら大変なので、何もないように心して使用します。

いも(トイプー)
いも(トイプー)

証明写真に白衣は必要ないも。

研究員(ダックス)
研究員(ダックス)

気分出るしせっかくだから・・・ね。

うさぎ(助手)
うさぎ(助手)

ZOOM繋ぐのに手間取って時間遅れたり、テキストの問題の半分くらい間違えてましたが無事修了証もらえてよかったですね!

研究員(ダックス)
研究員(ダックス)

・・・黙ってたらわからないことを・・・(怒)

安全第一でLPガスの取り扱いにつとめます。

任意自動車保険及び賠償責任保険への加入〜自動車販売の営業許可申請と実車検分

前述した「Metruck」さんへの登録にあたって任意の自動車保険や賠償責任保険に加入する必要があり、知り合いの方やネットで見積もりを取りつつ、最終的には店舗の賠償責任保険でお世話になった代理店さんにまとめてお願いすることに。

自動車営業申請のための条件が整ったので保健所へ。実際に使用するキッチンカーを保健所まで持ち込み担当者さんの立ち合いの下、設備を確認します。

  • 営業許可申請書(記入例もあるが不明な箇所は申請時に記入できる。その他に記入する書類あり)
  • キッチンカー図面(2部)
  • 自動車検査証(有効期限がわかるもの。自動車検査証記録事項)
  • 食品衛生責任者証(講習会受講修了証書でも可)
  • 営業許可証(一次加工所を使用する場合に必要)
  • 登録料(大阪市で飲食店営業なら16000円)

その後、申請書類の記入や必要書類の確認を経て申請が受理され通知書を受領します。許可証の交付には2週間程度必要(通知書に記載の交付期間を確認)ですが、営業自体は申請日の翌日から可能のようです(担当者さんから)

現在はオープンに向けて細かいカスタマイズを行なっております。1月にはオペレーションの確認も兼ねてキッチンの試運転もしたいところです。

兎にも角にもやっとここまで辿り着きました。「Metruck」登録に関しては改めて記事にする予定です。

ご覧いただきありがとうございます。

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