今日もお客さん来ないも。
そうね。
紅茶って人気ないも?専門店も少ないも。
世界的にはお茶の中では一番消費されているんだけどね。
アメリカの文化的影響か日本では紅茶よりはコーヒーの消費量が多いですよね。
そういえばお家でよく飲むのはミルクたっぷりのカフェオレも!
自分で淹れた紅茶はあまり美味しくないも・・・
どんなふうに淹れてる?
①マグカップにティーパックをいれて(-20)
②電気ポットのお湯を注いで(-50)
③ティーパックをチャポチャポゆすって(-30)
④紅茶の色になったら飲むも。(±0)※
※減点方式。点数はあくまでイメージです。
・・・0点
・・・
それだと美味しくはないと思います。
いもちゃんは紅茶の基本を覚えた方がいいわね。
1.紅茶について知っておきたいこと
紅茶の知識や経験的なものをほぼゼロの状態から専門店で修行することになった研究員がラボを開設することになったのは、紅茶について学んだり触れたりするうちにだんだんと「紅茶がおもしろい」と「紅茶と関わると楽しい」と思えるようになったからです。ここでは知っておきたいいくつか基本的なことについてご紹介します。
1-1.紅茶を抽出するための温度
基本、紅茶の茶葉の持つ成分を最大限抽出するためには95〜98℃に近い温度が必要です。目安は硬貨大の気泡がたくさん出てきたらです。
茶葉は一説に数百種類の成分から構成されているそうですがその多くについては未だ解明されておらずその分可能性を秘めていておもしろいと感じています。
成分によっては低温の方が出やすかったり逆に抑えられたりするものもあるので慣れてきたら色々試してみるのも悪くないわね。
1-2.水(お湯)のコンディション
温度と共に気をつけたいのは抽出する水(お湯)のコンディションです。
やかんに沸かし残ったお湯や電気ポットの再沸騰したお湯では美味しさが低減します。
無駄にしたくないのであれば紅茶を抽出するためのポットやカップを温めるのに使うといいわね。
日本国内で流通する国内向けの茶葉であれば一般の水道水で問題ないですが、軽く空気を取り込むように意識して汲んでください。
水質や諸問題が気になる方は硬度の低い水を使ったウォーターサーバーやボトルドウォーターでも。
1-3.抽出時間
抽出時間ですが、基本は各メーカーさんの商品の推奨の時間(使用する茶葉の量と水の量を合わせる前提)でいいと思います。
茶葉の味わいを知ることで自分の好みを知るきっかけにもなるも。
1-4.紅茶をより美味しく淹れるための工夫、考え方
紅茶をより美味しく淹れるための具体的な工夫や考え方はもっと専門的な知識経験を持つ方にお任せするとして。
・・・おいおいブログ等でご紹介できればと思います。
ここではリーフ(茶葉そのもの)と、ティーパック(ティーバッグ)で淹れる場合に必要な器具や淹れ方をご紹介します。
ティーパック(ティーバッグ)楽しむのに必要な器具
デイリーユースやファミレスなどでよく見かけるバッグタイプのものや最近だと大きめの茶葉を使って抽出を楽しむテトラポットのティーパックなど、茶葉の品質や抽出方法の改善されていて手軽に美味しい紅茶を淹れることが楽しめる時代です。
必要な器具としては、マグカップとフタ(カップソーサーで代用できます)の二つ。
①やかんで水を沸かす×2(まずマグカップを温める。次に抽出用)
抽出に使う水の量はティーパック1ヶ(約2〜2.5gくらい)に対して150mlを目安に。
温め用は残り湯でも再沸騰でもOKですが、紅茶を抽出する水は水道水を新たに用意しましょう。一度で済ませたいなら新しい水を沸かし、沸騰前の段階でマグカップを温め、その後抽出に使う手も。
②紅茶の抽出
お湯の準備ができたらマグカップのお湯を捨て沸騰したてのお湯を注ぎ、ティーパックをゆっくり沈め蓋をする。
先にティーパックを入れてもいいけど、敏感な人は少し冷めた時に雑味を感じることがあるみたいね。私は鈍感なのでわからないけど。
蓋をするのは抽出中の保温の他、空気中に揮発する香気を閉じ込めるイメージで。
イメージは大事も。
③抽出時間はお好みで
推奨時間の説明があればそれでいいですし、なければお好み(1分くらいで十分)で。
大きめの茶葉だったら3分〜5分程度で。
砂糖や加えるものがなくストレートで楽しむ方なら抽出完了時にパックを軽く回す感じでスプーンがわりに使えばスプーンも必要ありません。
おねぃちゃんはファミレスで紅茶淹れる時に二つのグラスに氷をいっぱい入れてアイスティーをよく作っているも。
とくに抵抗がなければティーパックを入れたまま、最初はストレートで。ちょっと飲めなくなったら砂糖とミルクを入れて楽しむのもありです。ストレートで楽しみたい方はお湯を足して調整するのもOK。
イギリスでは漬けっぱなしで楽しむスタイルが定番でティーパックにはひもがないのが多いそうです。
リーフで楽しむのに必要な器具
リーフで紅茶を淹れる場合に必要な器具は茶漉し(ティーストレーナー)。ティーポットもあればいうことないですが、なかったり後のお手入れが面倒だったりする場合はマグカップで十分。その場合は❶全体がカップに入る❷深めで❸カップの淵に引っ掛けられるタイプの茶漉しが最適。
丸みがあって深さがあるタイプがおすすめ。最近は茶漉し付きでお手入れしやすいものも多いのでティーパックより「紅茶淹れてる感」が増します。
陶器製はまろやか、柔らかな感じの味わいでストレートに。鉄、金属製は硬い感じで暗くくすんだ水色(すいしょく=紅茶の色み)になりますがミルクティーにはもってこい。ガラス製は陶器や金属に比べると保温性は低いが味わいへの影響は少ない。何より茶葉が動く様子を見られるのが楽しい。
淹れ方の手順はティーパックの場合と同じ感じで。抽出時間については細かめだったりCTCタイプは2〜3分程度、大きめなら4〜5分程度で。ものによっては10分以上浸したままでも雑味を感じにくい茶葉もあります。
1-5.茶葉の保管方法
紅茶の保存はティーパック、リーフタイプに限らず、次の点に注意して保管すると品質の劣化速度が比較的緩やかなため是非実践していただきたいです。
①光(自然光>人工光)に当てない
光に弱いです。光の当たる場所に置いておくと劣化して紫蘇(梅汁に漬けた)っぽい香りが際立つようになります。
紫だけに紫外線の影響でもあるのでしょうか。
②水、空気に触れさせない(湿気や極端な温度変化による結露など)
水や空気に触れると茶葉の品質変化が起こります。特に水は変化速度を早めます。
濡れた茶葉は取り除くか今すぐティータイムへ。
水気ほどではないですが空気も良くないので密閉することを心がけてください。
③香りの強いもの(素材)の近くに置かない、触れさせない
茶葉は周りの香気を吸収しやすいため香りのある素材のものの近くに置かないように。
アジア系の食材屋さんで売られていた紅茶から原料にないスパイスの香りがした時は驚いたわ。それはそれでおもしろかったけど。
理想の保管方法
お伝えした3つの点を念頭に具体的な保管方法をとしては
①光を通さない香りの穏やかな素材の茶筒(ティーキャニスター)の中に
②ティーパック、リーフが入っているアルミ素材のラミネート袋をできれば空気を抜き口を閉じてそのまま入れる。ラボはポリ系のビニール袋に入れて缶に茶葉が直接触れないようにしています。
③できれば温度変化の少ない>風通しの良い>直射光の届きにくい場所で保管。
おねぃちゃん、ガラスの小瓶に入ったサンプルの茶葉が劣化しているも。
茶葉が見えるのはいいのだけれど、光に当たっちゃうのが難点。遮光タイプにするかマメにサンプルを入れ替えないと意味ないわね。
結露や匂い移りしやすい冷蔵庫や冷凍庫での保存が基本ダメなことも頷けますね。
1-6.まとめ
今回は「紅茶を楽しむための基本」と題して紅茶について知っておきたいこと、紅茶の淹れ方や保管方法などについて簡単にご紹介いたしました。
環境によっては全ての条件を満たせない場合もあるかと思いますが、基本を元にその時にできることを考え実践していただければ、それなりに楽しめるのが紅茶の良いところです。
ラボはロイヤルミルクティー専門ではありますが、紅茶に馴染みがない方、苦手だけど試してみたい方にも、「もしかしたら好きになれるかも」と思っていただけるように、紅茶を楽しんでいただけるような提案もさせていただいております。
ミルクティーが苦手な方にはストレートの注文も可能だからお気軽に。
興味が湧きましたら、一度ラボにご来訪ください!
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